立本寺

お正月(亥年を迎えて・・・)

お正月の本来の意味は「年籠」といって、一家の代表者が、大晦日から元旦にかけ村の氏神や神社にこもり先祖の霊を迎えることでした。このようにもともと正月はお盆と同じように先祖供養の機会でした。大晦日に夜を徹して起きているのは、ご先祖様をお迎えするためのもので、大晦日の夜に、家を明るくしていたのはご先祖さまを迎えるためでした。ただし、お盆と違って大晦日に訪れたご先祖さまは翌朝には帰られてしまうとされています。
ぜひ、ご先祖さまの供養のためにも、元旦の朝には一家で仏壇に向かい合掌、礼拝して、ご先祖さまが眠る菩提寺に初詣しましょう。
最近のご家庭では、お正月に、門松・注連縄を飾っているところがめっきり減っているように思いますが、ご自分のお家はいかがですか?正月のお飾りにも、仏教的意味があるのをご存知ですか?注連縄には「だいだい」と「ゆずりは」はかかせません。
「ゆずりは」は新しい葉が出て、古い葉が落ちることから親子代々家系が絶えないという意味があります。「だいだい」は実が熟しても落ちず、毎年、実をつけ大きく育つことから、先祖代々、家が続くことを意味しています。みなさんもお正月のお飾りの意味を理解し、そしてご自分のお家が代々続いていくようにと門松・注連縄を飾りましょう。
ところで、来年の干支は亥年です。猪は環境適応能力に優れ、著しい生命力の強さを持っています。その姿は原始的で、よいイメージを持ちにくい動物でもあります。そんな猪ゆえに、日本人の信仰心や仏教徒の関わりなど想像しにくいですが、実は猪は薬師如来の眷属の一つで「摩利支天」の台座になっています。江戸時代には、「大黒天」、「弁財天」と合わせて蓄財・福徳の三天と呼ばれ、庶民から厚い信仰を受けてきました。また、縄文人は猪の多産を敬っていました。このように猪に対して古くから信仰をしてきたのも事実のようです。

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